<脱毛情報局>日本人はヒゲが似合わない


<脱毛情報局>日本人はヒゲが似合わないブログ:2016/08/31


国際結婚すると告げたあたしに
「聞きたくない…」と
パパは予想通りの反応をした。

あたしも反発して
別に祝って貰わなくて結構だと言い放った。

パパは野球が好きで地元の少年野球団の監督をしており、
自らも草野球チームのエース。

一方、あたしは大の運動嫌い、
パパの期待を踏みにじり、
買って貰ったグローブを、雨の中外に置き去りにした事もある。

あたしとは対象的に、おとうとはスポーツ少年に育った。
あたしはパパがおとうとばかり気にかけていると感じ、
大学で一人暮らしを始めるまで、パパの前で素直になれなかった。

大学時代、あたしは世界中を放浪して過ごした。
そんなあたしをずっと心配してくれたのは母親だった。
パパには黙って旅に出ていたが、
母親はパパに全て話していたらしい。

その後、あたしが商社に内定した時、
パパはあたしを行きつけの居酒屋に連れていった。

会話は少なかったが、
常連客から「男の子さんと飲めるなんて幸せだね」と囃されて
パパは嬉しそうにしていた。

徐々に解れた親子の糸は、
あたしが大学時代に出会ったシンガポールの女性と
結婚すると決めたことで再び縺れてしまった。

母親やおとうと、婚約者のためにも
パパとの関係を修復しなければならない。

おととい、あたしは実家に出向いて
パパをキャッチボールに誘った。

あたしの投げる球は
パパの所まで届くのに精一杯だったが、
パパの球はあたしの胸元まで真っ直ぐ飛んできて
その度に手のひらがビリビリと痺れた。

最初に口を開いたのは父だった。
「お前のやりたいようにやれ。お前より年上の人間なんて先に死んじまうんだから、
周りの理解など求めんでいい」

あたしが返事をするより先におとうとが来て
「仲良しじゃん」と嬉しそうに言ってきた。

あたしはボールを投げ返しながら
「親子だからな」と言ってみた。

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